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ニキビの治療について

健康的な肌を維持するための自宅でのケアから専門的な治療まで、幅広い対策をご紹介します。日常生活での基本的なステップとして、適切な食事、十分な睡眠、定期的な運動、そして肌の清潔を保つことが重要です。これらの習慣は、ホルモンバランスを整え、皮脂の過剰な分泌を防ぎ、結果的に肌トラブルを減少させることに貢献します。

また、保険治療を利用してのアプローチも効果的です。抗生剤の外用や内服、漢方薬の使用、ビタミン剤の補給、保湿、そして特定の外用薬によるスキンケアが挙げられます。これらの方法は、肌の健康をサポートし、ニキビやその他の皮膚の問題を改善するための強力な手段となります。

自費診療でのオプションも存在し、ケミカルピーリング、特定の薬剤の外用、内服薬、レーザー治療などがニキビやニキビ跡に効果的です。これらの治療は、より専門的なケアを求める人々に適しており、特に頑固な皮膚の問題に対処するための選択肢を提供します。

  • 食事
  • 睡眠
  • 運動
  • 清潔(スキンケア・髪型・適切な洗顔)
  • 抗生剤の外用
  • 抗生剤の内服
  • 漢方の内服(十味敗毒湯・荊芥連翹湯・清上防風湯等)
  • ビタミン剤(B2/B6/ユベラ(E))の内服
  • 保湿
  • アダパレン外用
  • 過酸化ベンゾイル外用
  • スーパーライザー
  • ケミカルピーリング
  • レチノール外用
  • スピロノラクトン内服
  • レーザーフェイシャル(アクティブなニキビに)
  • Nordlys(ニキビ跡等の赤みに)
  • ダーマペン(ニキビ跡のクレーターに)

そのほかのニキビケア

食事

学会の見解では、甘いものや油分の多いものを食べたからと言ってニキビが悪化するという因果関係は証明されておりません。しかし、経験的に「ドーナツをよく食べていたらニキビが悪化した」「授乳中にケーキを食べたら母乳の出が悪くなった・赤ちゃんの湿疹が悪くなった」などの症例をよく目にします。科学的な証明はされていませんが、当院では食事は重要な因子として考えております。

睡眠

睡眠不足や不規則な生活により、ホルモンのバランスが崩れることがあります。このことにより、皮脂の分泌に異常をきたしニキビの悪化につながることがあるため、規則正しい生活・睡眠が必要と考えております。

運動

睡眠と同じく、適度な運動でストレスを軽減してホルモンバランスを整えることはとても重要と考えております。ニキビにかぎらず全身のアンチエイジングにも運動は欠かせないので週に2回以上の適度な運動は積極的に取り入れたほうがよいと考えております。

清潔

適切な洗顔が必要です。洗いすぎもよくありません。1日2~3回程度の洗顔をし、洗顔するときも強くこすらない、泡は十分に流す、洗顔後は保湿をする、等がよいと考えております。また、髪の毛が常にあたる状態は肌には望ましくありません。ファッション等もあるとは思いますので、自宅ではなるだけ顔には髪がかからないようにするのが良いと考えております。

抗生剤外用

アクアチム(ナジフロキサシン・ニューキノロン系)・ダラシン(クリンダマイシン・リンコマイシン系)・ゼビアックス(オゼノキサシン・キノロン系)等があります。基本的には赤い炎症があるニキビに効果を発揮します。薬によりますが、1日1回ないし2回を洗顔・保湿後に塗ることがよいとされています。

抗生剤内服

ルリッド(ロキシスロマイシン・マクロライド系)・ミノマイシン(ミノサイクリン・テトラサイクリン系)の内服を行います。特にニキビが悪化したときに1~3ヵ月単位で使用するのが理想とされていますが、当院ではまずは短期間(1~2週間)で処方をしております。また、腸内環境向上のために整腸剤と同時に処方することが多いです。抗生剤である程度症状を改善した後、アダパレンや過酸化ベンゾイルでの治療に移行するのが理想的です。

漢方薬内服

継続して飲み続けることでニキビができやすい体質の改善となりますが、それだけでは治療の柱とはならず補助的ではあります。

十味敗毒湯

生薬により皮膚の腫れや赤みや痒みをとる作用が期待されております。急性期の化膿したニキビ(赤ニキビ)に対して効果があるとされており、アレルギー体質やニキビができやすい肌質を改善させる効果も期待されています。体力が中ぐらいの人に向く漢方で、著しい虚証の方にはむきません。

荊芥連翹湯

十味敗毒湯との違いは、炎症のないニキビにも効果があることです。血流をよくすることで排膿効果や腫れをひかせる効果が期待されます。慢性的なニキビにも使われ、体力は中等度以上の方に向きます。

清上防風湯

顔の熱や炎症をとる効果が期待されています。脂肌にできるニキビに効果があります。体力がある若い方の発赤が強いニキビ等が良い適応です。肌の乾燥やストレスでできる大人のニキビには上記2種類のほうが適している場合があります。

ビタミン剤の内服

皮膚や粘膜を正常に保つのに必要なビタミンとしてB2/B6があげられます。ただし、普通に食事を摂れている場合にはこれらのビタミン類が不足することはまずありませんが、不足することにより、肌がカサついたり口周りに炎症を起こしたりすることがあります。B2は代謝にかかわり脂質代謝を正常化することで皮脂を抑制、B6はたんぱく質の分解や吸収の手助けをしてホルモンバランスを整える作用があります。ユベラには抗酸化作用や抹消循環を改善させる効果がありシワや肝斑等への効果や、ニキビ・ニキビ跡への効果も期待されます。

保湿

保湿はすべてのスキンケアの基本となります。肌のバリア機能を上げることにより様々なプラス効果が得られます。脂性肌の方であっても、保湿をしないと余計に脂質を分泌されることになりかぶれ等の原因となるため、保湿は必要です。毎日必要なことなので、保湿剤を使うことを習慣にする必要があります。ヒルドイドを例にとっても色々な剤型があるので、使いやすいものを使うのも手段だと考えています。

ヒルドイドソフト軟膏

ヒルドイドの中で最も保湿力が高い。しかし、やや硬くてべたつくため、特にカサカサした場所や寝る前などに使うのが便利です。

ヒルドイドクリーム

ソフト軟膏よりも伸びがよく、お風呂上りに全身に塗るのも不可能ではないです。乾燥しやすい場所のみ使うのもよい使い方です。

ヒルドイドローション

液体の保湿剤で、全身にぬるのも容易です。化粧水のように使用でき、継続して使いやすいと思います。

ヒルドイドフォーム

泡状の液体で化粧水のようにサラリと使えます。保湿力はそこまで高くありませんが全身に容易に塗布できるため、何も塗らないのとは大きく違います。夏の使用や子供に塗る場合など便利な場合があります。

ディフェリンゲル・アバタレン外用

トレチノインやビタミンA等で耳にする、「レチノイド」のような作用機序がある外用薬です。代謝を高めて皮膚の角化や毛穴のつまり等を改善しニキビをできにくくする作用があります。赤ニキビだけではなく抗生剤が効きにくい白ニキビにも効果があります。人によっては赤くなるため、最初は米粒程度のほんの少しの量を狭い範囲から塗るようにしてください。最初赤くなったりピリピリしたりしても2~4週間ぐらいで肌が薬に慣れてくるともいわれています。なので、徐々に範囲を広くしたり塗る量を増やしたりしてよいです。以前に副作用で赤くなり使用を中断された方も、この方法で使用することでニキビを改善させることができる場合もあると考えます。

基本は顔にしか使えません。また、妊娠中や授乳中には使用しないでください。大事なイベント(結婚式・卒業式等)がある直前に導入するべき薬剤ではありませんのでご注意ください。 1日1回お風呂上りに塗るのが基本ですが、塗る順番として 洗顔→全顔を保湿→全顔またはニキビができやすい部位にディフェリンゲル→赤ニキビに抗生剤 という順序を推奨しております。

ベピオゲル・ベピオローション・過酸化ベンゾイル

ピーリングのような角層剥離作用があり、ニキビができにくくする作用があります。また、抗生物質ではありませんが、アクネ菌等に対する強い抗菌作用もあるので、赤ニキビ・白ニキビの両方のニキビに効果があります。上記のディフェリンゲルと同様に刺激が強いので、まずはとても薄くから塗る必要があります。使い始めて2週間~3ヵ月で効果を実感できることが多いので、じっくりと使い続けることが大事です。ディフェリンゲルと違い、顔だけではなく、背中のニキビにも使うことができます。 ベピオローションは2023年に発売されましたが、ベピオゲルより副作用が出にくいともいわれています。保湿作用やゲルより伸びやすく薄く塗れるなどの理由がありそうです。

使い方はディフェリンと同じく、1日1回お風呂上りに塗るのが基本で、塗る順番として 洗顔→全顔を保湿→ニキビの部位やニキビができやすい部位にベピオ→赤ニキビに抗生剤 という順序を推奨しております。 また、角層剥離作用は塗布してから10~15分程度で十分効果がでるので、入浴10分前に外用して洗い流すのもよいです。どちらにせよ最初は少量&狭い範囲からの使用としてください。

デュアック配合ゲル

過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンの合剤です。

エピデュオ

ディフェリンゲルとベピオの合剤です。 これらの薬剤は作用機序が違うので、2つを合わせることで効果の倍増も期待できます。しかし、副作用がでてもどちらの薬剤によるものか不明になるため、最初からは使わないのが無難と考えます。使い始める場合は同じく「薄く&狭い範囲から」とするようにしてください。

スーパーライザー

光の中でも深達性の高い波長帯の近赤外線(0.6μm~1.6μm)を照射します。 生体到達度が深いので、抗炎症効果や温熱効果があり循環促進や鎮痛に優れた効果を発揮します。保険適応で3割負担の場合は135円追加とコストパフォーマンスも高くお勧めの治療方法です。照射の頻度は特に決まっていないため、週に数回当てて治療することも可能です。

また、当院で使用しているスーパーライザーEXは光源に新開発の高精度LEDを使用しております。従来のものより生体深達性が大幅に上がっているので、星状神経節に照射することで自律神経を整えストレスや不眠に対する効果も期待されます。自律神経の乱れやストレスなどによる皮疹を疑う場合、星状神経節のある首に光を照射いたします。

肌の健康を守り、美しさを保つための全体的なアプローチが必要です。日々の生活習慣の見直しから、必要に応じて専門的な治療を受けることまで、肌の状態を最適に保つための多岐にわたる選択肢が存在します。

ニキビ治療についてのご相談も受付中です。一人で悩まずに是非ご相談ください。