
急に肌がかゆくなって、赤くふくらんできた
夜になると体のあちこちに発疹が出る
蕁麻疹(じんましん)は、突然あらわれてかゆみを伴う、とても身近な皮膚の症状です。
多くは数時間〜1日でおさまりますが、繰り返したり長引いたりする場合は注意が必要です。
このページでは、蕁麻疹の原因や症状、自分でできる対処と受診の目安についてわかりやすく解説します。
蕁麻疹とは
蕁麻疹とは、皮膚の一部が突然赤く盛り上がり、強いかゆみを伴う症状です。
「膨疹(ぼうしん)」と呼ばれるみみず腫れのような発疹が出るのが特徴で、蚊に刺されたような見た目になることもあります。
多くの場合、数時間〜半日ほどで跡を残さずに消えますが、場所を変えて次々に出ることもあります。
蕁麻疹の主な原因
蕁麻疹は、原因がはっきりわかるものと、わからないものに分けられます。実際には、原因を特定できないケースも少なくありません。

- アレルギー性のもの
-
特定の食べ物、薬、植物などに反応して起こることがあります。
- 刺激によるもの
-
汗、こすれ、寒さ・暑さ、日光などの物理的な刺激で出ることがあります。運動や入浴で汗をかいたときに出る「コリン性蕁麻疹」もこのタイプです。
- ストレス・疲れ・睡眠不足
-
ストレス・疲れ・睡眠不足体調の変化や自律神経の乱れが、蕁麻疹を起こしやすくしたり悪化させたりすることがあります。「疲れがたまると決まって出る」という方もいます。
- 感染や体調不良
-
風邪などの感染症のあとに出ることもあります。
急性と慢性の違い
蕁麻疹は続く期間によって大きく2つに分けられます。
- 急性蕁麻疹
-
発症から短期間でおさまるもの。多くはこのタイプです。
- 慢性蕁麻疹
-
症状が1か月以上にわたって出たり消えたりを繰り返すもの。原因がはっきりしないことも多く、治療を続けながらコントロールしていくことが大切です。
検査方法
採血でアレルギーの有無を検査できます。
当院では、ドロップスクリーンという血液1滴で検査できる機械があります。
治療方法
抗ヒスタミン薬を中心に症状に合わせて抗ロイコトリエン拮抗薬や経口ステロイド薬で治療します。
最近では難治性の蕁麻疹に対してデュピクセント等の効果が高い薬も登場しています。
自分でできる対処
軽い蕁麻疹であれば、次のような対処で和らぐことがあります。
- 患部を冷やしてかゆみをやわらげる
- かきむしらない(かくと悪化します)
- 体を温めすぎない、汗をかいたら清潔にする
- 睡眠をとり、疲れをためない
ただし、これらは一時的なケアです。繰り返す場合や長引く場合は、医療機関での相談をおすすめします。
こんなときはすぐに受診を
次のような場合は、早めの受診、または緊急の対応が必要です。
- 蕁麻疹が何日も繰り返し出る
- 市販薬や冷やすケアで改善しない
- 唇やまぶたが大きく腫れる
- 息苦しさ、ゼーゼーする、声が出にくい
- 強い腹痛や気分の悪さを伴う
とくに息苦しさやのどの腫れを伴う場合は、重いアレルギー反応の可能性があります。ためらわずすぐに医療機関を受診してください。
まとめ
蕁麻疹の多くは一時的なものですが、繰り返す・長引く場合や、強い腫れ・息苦しさを伴う場合は注意が必要です。
原因がわからないことも多いため、つらいかゆみや発疹が続くときは自己判断せず、皮膚科にご相談ください。症状に合わせた治療で、つらさを和らげることができます。
