
顔のほくろを取りたいけれど、どこで取ればいいのかわからない
クリニックによって治療法も料金も違って、比べにくい
ほくろ・イボの除去を考えたとき、多くの方がこうした迷いを感じます。
じつは、ほくろ・イボの仕上がりを左右する大きな要素のひとつが「どの機器で、どのように取るか」です。ほくろ・イボは、大きさも、深さも、できている場所もひとつずつ違います。小さく浅いものと、大きく根の深いものでは、適した治療法がまったく異なります。
佐世保皮ふ科スキンケアクリニックでは、複数のレーザー機器と保険診療の治療を組み合わせ、ほくろ・イボの状態に合った方法を選んで治療しています。この記事では、ほくろ・イボの種類ごとの治療法の違いと、当院が大きめのほくろ・イボに行っている「3段階治療」について、皮膚科の視点からわかりやすく解説します。
ほくろ・イボは「ひとつの方法」で取れるとは限らない
ほくろ・イボの治療で大切なのは、そのほくろ・イボに合った方法を選ぶことです。同じ「ほくろ」と呼ばれるものでも、性質は大きく異なります。

- 大きさ
- 1〜2mmほどの小さなものから、5mmを超える大きめのものまであります。
- 深さ
- 皮膚の浅い層だけに色素があるもの(表在性)と、皮膚の深い層まで根を張っているものがあります。
- 形
- 平らなもの、盛り上がっているもの、ドーム状のものなどがあります。
- 種類
- ほくろ(色素性母斑)のほか、脂漏性角化症(老人性イボ)、首のスキンタグ(アクロコルドン)、ウイルス性のイボ(尋常性疣贅)などがあります。
つまり、仕上がりと再発のしにくさを両立するには、「ほくろ・イボの状態を正しく見極めること」と「状態に合った機器を選ぶこと」の両方が欠かせません。使える機器や治療法の選択肢が多いほど、一人ひとりのほくろ・イボに合わせた治療を組み立てやすくなります。
当院がほくろ・イボ治療に使う機器と、それぞれの役割
佐世保皮ふ科スキンケアクリニックでは、ほくろ・イボの治療に次の機器・治療法を使い分けています。それぞれ得意なことが違うため、症状に合わせて選んだり、組み合わせたりしています。
| 機器・治療法 | 得意なこと | 主な対象 |
|---|---|---|
| スキャナ付きCO2レーザー(ICONIC CO2 Pulse) | 設定した範囲を、スキャナが自動で均一に、素早く照射する | 小さめ〜大きめのほくろ・イボ。特に3mm以上のもの |
| CO2レーザー(CO2エスプリ) | 医師が手動で、狙った部分を細かく照射する | 小さめのほくろ・イボ、深い部分の仕上げ |
| Qスイッチルビーレーザー(NanoStarR) | 皮膚を削らずに、メラニン色素を狙って壊す | 平らで浅いほくろ、シミ |
| ピコレーザー(PicoWay) | 非常に短い照射時間で、色素を細かく砕く | 平らで浅いほくろ、深い部分に残った色素 |
| 液体窒素(クライオプロ) | 超低温で凍らせて、組織を少しずつ取り除く | ウイルス性のイボなど(保険診療) |
- スキャナ付きCO2レーザー(ICONIC CO2 Pulse)
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炭酸ガス(CO2)レーザーに、照射を自動で制御する「スキャナ」を組み合わせた機器です。照射する形・大きさ・出力・密度をあらかじめ設定すると、スキャナがその範囲をムラなく照射します。
手で照射を重ねる方法に比べて、照射の重なりや深さがそろいやすく、短時間で治療できるのが特長です。ほくろ・イボが大きくなるほど、この「均一さ」と「速さ」の差が仕上がりに表れやすくなります。
- CO2レーザー(CO2エスプリ)
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医師がハンドピースを手で動かしながら照射する、従来型の炭酸ガスレーザーです。狙った部分をピンポイントで照射できるため、小さなほくろ・イボの除去や、深く残った部分を細かく取り除く仕上げに向いています。
- Qスイッチルビーレーザー(NanoStarR)
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メラニン色素によく吸収される波長のレーザーで、皮膚の表面を削らずに色素だけを狙って壊します。盛り上がりがなく、色素が浅い層にとどまっているほくろであれば、CO2レーザーよりダウンタイムを抑えて治療できる場合があります。
- ピコレーザー(PicoWay)
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1兆分の1秒(ピコ秒)単位の非常に短い時間でレーザーを照射し、色素を細かく砕く機器です。浅いほくろの治療に加え、CO2レーザーで取り除いたあと、やや深い部分に残った色素を破壊する目的でも使用します。
- 液体窒素(クライオプロ)
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マイナス196℃の液体窒素で組織を凍らせ、少しずつ取り除く治療です。ウイルス性のイボなど、一部のイボは保険診療で治療できます。
大きさ・タイプ別に見る、当院の治療の選び方
当院では、ほくろ・イボの大きさ・深さ・形・種類を診察で確認したうえで、次のように治療法を選んでいます。

| ほくろ・イボの状態 | 主に使う機器・治療法 | ポイント |
|---|---|---|
| 3mm未満の小さなほくろ | スキャナ付きCO2レーザー、またはCO2エスプリ | 形や場所に合わせて、適した方を選ぶ |
| 3mm以上のほくろ | スキャナ付きCO2レーザー | 均一に、素早く、正確に照射できる |
| 平らで浅い(表在性の)ほくろ | Qスイッチルビーレーザー、ピコレーザー | 皮膚を削らず、ダウンタイムを抑えられる場合がある |
| 大きめのほくろ・イボ | 3段階治療(次の章で解説) | 複数の機器を組み合わせて、取り残しを防ぐ |
| ウイルス性のイボなど | 液体窒素(クライオプロ) | 一部は保険診療で治療できる |
小さなほくろは、スキャナ付きCO2レーザーかCO2エスプリで
3mm未満の小さなほくろは、スキャナ付きCO2レーザー、またはCO2エスプリで取り除きます。どちらもCO2レーザーで組織を蒸散させる治療ですが、ほくろの形やできている場所に合わせて、より適した方を選びます。たとえば、目元や小鼻のわきなど細かい部位では、手動で狙えるCO2エスプリが向いている場合があります。
3mm以上のほくろは、スキャナ付きCO2レーザーが得意
3mm以上のほくろになると、照射する面積が広くなります。手動で照射する場合は、少しずつ照射を重ねていくため時間がかかり、重なりや深さにばらつきが出やすくなります。
スキャナ付きCO2レーザーなら、ほくろの大きさに合わせて照射範囲を設定し、スキャナが範囲内を自動で照射します。そのため、3mm以上のほくろでも、素早く、正確に、均一に治療できます。深さがそろいやすいことは、治療後のくぼみをなめらかに仕上げることにもつながります。
平らで浅いほくろは、ルビーレーザーやピコレーザーも選択肢に
盛り上がりがなく、色素が皮膚の浅い層にとどまっている「表在性」のほくろは、Qスイッチルビーレーザーやピコレーザーで治療できるものもあります。これらのレーザーは皮膚の表面を削らずに色素を壊すため、CO2レーザーよりもダウンタイムを抑えられる場合があります。
ただし、色素が深くまであるほくろは、1回では取りきれないことがあります。どの治療が適しているかは、診察で判断します。
一部のイボは、保険診療の液体窒素で
ウイルス性のイボ(尋常性疣贅)など一部のイボは、液体窒素(クライオプロ)を使った保険診療で治療できます。数回の通院が必要になることが多いものの、費用を抑えて治療できるのが利点です。
脂漏性角化症(老人性イボ)や首のスキンタグなども、状態によって保険診療と自由診療のどちらが適しているかが変わります。見た目をきれいに整えたい場合は、CO2レーザーによる自由診療をご提案することもあります。
大きめのほくろ・イボには「3段階治療」

大きめのほくろ・イボは、ひとつの機器だけで取りきろうとすると、どうしても弱点が出ます。スキャナだけでは深い部分の細かな取り残しに対応しにくく、手動だけでは広い範囲を均一に照射するのに時間がかかります。
そこで当院では、大きめのほくろ・イボに対して、3つの機器それぞれの得意なことを組み合わせた「3段階治療」を行っています。
- スキャナ付きCO2レーザーで「均一に、素早く」取り除く
- ほくろ・イボの大きさに合わせて照射範囲を設定し、スキャナで全体を均一に照射します。広い範囲を短時間で、深さをそろえて取り除けるため、仕上がりの土台をつくる工程です。
- CO2エスプリで「深い部分を、手動で細かく」仕上げる
- スキャナで全体を照射したあと、根が深く残っている部分や、境目の細かい部分を医師が確認します。手動のCO2エスプリで狙いを定め、必要な部分だけを丁寧に取り除きます。
- ピコレーザーで「残った色素を破壊し、再発のリスクを減らす」
- ほくろの色素は、やや深い層に残ることがあります。この残った色素が、再発の原因になることがあります。そこで必要に応じてピコレーザーを照射し、残った色素を細かく砕きます。再発のリスクを減らすことを目指す工程です。
- 広い範囲も、短時間で均一に
- スキャナを使うことで、大きめのほくろ・イボでも照射のムラを抑えられます。
- 深い部分も、取り残しを抑えて
- 機械任せにせず、医師が手動で深い部分を仕上げます。
- 再発しにくさにも配慮
- 残りやすい色素にもピコレーザーで対応し、再発のリスクを減らすことを目指します。
- 必要以上に削らない
- 深い部分だけを狙って取り除くため、周りの健康な皮膚へのダメージを抑えやすくなります。
なお、すべてのほくろ・イボに3段階すべてが必要なわけではありません。大きさや深さを診察で確認し、必要な工程だけを組み合わせて治療します。また、大きいものや悪性が疑われるものは、レーザーではなく切除して病理検査を行うほうが適している場合があります。
取る前に大切な「診察」と、治療の流れ
取る前に、診察します
ほくろに見えて、実は皮膚がんなどの悪性腫瘍だったというケースもあります。悪性の可能性があるものをレーザーで蒸散してしまうと、組織が残らず、病理検査ができなくなります。
当院では、レーザー治療の前に医師がほくろ・イボの状態を診察します。悪性の可能性が否定できないものは、レーザーではなく切除して病理検査を行うことをご提案します。
ほくろ・イボのお悩みは、佐世保皮ふ科スキンケアクリニックへ
ほくろ・イボの仕上がりは、「どの機器で、どう取るか」で変わります。佐世保皮ふ科スキンケアクリニックでは、スキャナ付きCO2レーザー、CO2エスプリ、Qスイッチルビーレーザー、ピコレーザー、液体窒素を使い分け、一人ひとりのほくろ・イボに合った治療を行っています。
「この大きさでもレーザーで取れる?」「取るべきか迷っている」という段階でも、お気軽にご相談ください。
